MENU
CLOSE

業界再編M&Aとは?

業界再編M&Aとは、「業界全体を考える優良企業が集まって強者連合を作り、業界構造を変え、新しいビジネスに挑戦すること」をいいます。 再編を主導する優良企業や経営者が、業界の未来を見据え業界全体をより良くするという目的のために提携しM&Aを実行することにより、統合が進行します。 日本(全国)あるいは世界を見据えて「自社の属する業界がどうあるべきか」を考えている経営者こそが、業界を変え生き残っていくこととなります。

業界再編M&Aには、業界のライフサイクルに応じた違いがある
―50:70の法則―

どの業界もライフサイクルは「導入期」「成長期」「成熟期」「最終(衰退)期」の4つに分けられます。

業界のライフサイクル

業界のライフサイクル

成長期

その業界で売上げ上位10社のシェアが10%になると「成長期」に入ります。
中小・中堅企業同士数社が合従連衡して持株会社(ホールディングカンパニー)を設立したり、大手企業が中小企業を買収してグループ化したりして、規模拡大・体力増強を図ります。この時期は売り手市場で、株価は高値がつくケースが多いです。
例えば、現在再編が活発化しているIT・ソフトウェア業界、建設・住宅・不動産業界、設備工事・電気工事・ビルメンテナンス業界、調剤薬局業界、病院医療・介護業界、運送・物流業界などが、この成長期にあてはまります。

成熟期

その業界で売上げ上位10社のシェアが50%になると「成熟期」に入ります。大手企業が中堅企業や地域No.1企業を買収するなど、業界再編のピークを迎え譲渡企業の規模が大きくなってきます。この時期を過ぎると、規模の小さい企業は買い手がつきにくくなります。
例えばドラッグストア業界やホームセンター業界は上位企業のシェアが50%を超えていて、2012年~2013年に実行されたM&Aでは地域トップの企業が譲渡しました。

最終(衰退)期

その業界で売上げ上位10社のシェアが約70%まで進むと、上位10社の統合が始まります。最終期で約4社に集約され、約90%のシェアに到達したところでその業界の国内再編は終了するのです。
例えば石油化学業界は上位4社で73%、百貨店業界は上位5社でシェア74%、家電量販店業界では上位6社でシェア75%になっており、中小規模のM&Aはほとんどありません。メディアで大きく取り上げられるような大手同士の提携・統合が起きているという状況です。
また、セメント業界、ガラス製造業界、医薬品卸業界などは上位企業のシェアが約90%で最終段階となっており、異業種参入や海外展開を加速しています。

国内企業 再編の歴史

国内企業 再編の歴史

業界再編というと、大手同士の統合のニュースを目にする機会が多いですが、そういった報道される業界はすでに最終期であり、実際には成長期に中堅・中小企業が再編の流れを作り出しているといえます。

再編が進むと、最終的には大手4社に集約される

業界再編は、一度始まると止まったり逆戻りしたりすることなく進行し続けます。 最終期で約4社に集約されると、業界順位が3~4番手以内の企業と、それ以外の企業の収益の差は年々大きくなっていきます。 なぜ4社なのかというと、日本では金融機関と総合商社が産業の発展に大きく寄与しているため、メガバンクと大手総合商社の系列に従って、概ね4社に向かって統合が進んでいくという事情があります。

業界再編M&Aが起こる要因

企業再編が起こる要因 再編M&Aとは

企業再編が起こる要因 再編M&Aとは

業界再編M&Aが起こる要因、加速するきかっけには、次のようなものがあります。

1.成長期から成熟期への移行

成長期は右肩上がりで市場が拡大し企業数も増加していくが、成熟期に入ると更なる成長のための統合がスタートします。
小売りなどの場合は、日本国内の拠点数が、最も競争が激化するラインである6万拠点を超えると、業界再編が一気に加速していくという『6万拠点の法則』があり、調剤薬局、ガソリンスタンド、コンビニなどがこの法則にあてはまります。

2.好景気

アベノミクスや東京オリンピックなどの影響で好景気の時は、買収して拡大したいという企業が増えるので、再編機運が高まります。

3.不祥事

不祥事を起こした企業の業績が悪化し、他社に買収されるケースがあります。

4.規制改革

医療業界の診療報酬改定など、国の規制改革によって業界環境が大きく変化し、再編がスタートするきっかけとなります。法規制、税制、政府関連団体などの意向が要因となります。

5.規模の経済が働く業界

卸や小売り、調剤薬局など、規模が拡大することにより仕入れ値を安く抑えられるようになる業界は再編・統合が起きやすいです。

6.中堅・大手の統合

業界を牽引する大手・中堅企業の統合が起こると、それを機に周囲の企業のM&Aが加速することがあります。

7.異業種参入

隣接業種からの新規参入はM&Aによる参入が多いです。競争が激化し再編が始まります。

8.技術革新

IT化が進み仕事内容が変化したり、新規の特許・特許切れなどが業界構造に変化をもたらし、M&Aを引き起こします。

9.業界リーダーの決定

中小・中堅企業のオーナーは、ビジョンに賛同し大手企業のグループ入りを決断します。

業界再編M&Aが活発に行われている業界

先述の業界再編M&Aが起こる要因が、複合的に組み合わさることで、業界再編がスタートします。
以下リンクより、各業種の動向をご確認いただけます。