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コンサルタントインタビュー

コンサルタントインタビュ―
上席執行役員 業種特化事業部長 渡邊 成巳

2022.5.26

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渡邊 成巳【わたなべ・なるみ】上席執行役員 業種特化事業部長

略歴
秋田県出身。関西大学経済学部卒業後、大手人材派遣会社に入社。M&A業務も兼任し、バイサイドの実務担当も経験。2006年に日本M&Aセンターに移り、地域金融機関や大手証券会社、メガバンクとのネットワーク構築に尽力。2022年より業種特化事業部長に就任。M&A業界で20年以上のキャリアを持つ。

新しい業界地図を描く

業界再編部のパーパスは日本経済の産業創生を実現していくことだと考えています。産業構造を俯瞰的に分析し、5年後、10年後、20年後の新しい業界地図を描くことが我々には求められています。日本の基幹産業である自動車業界ではEVや自動運転技術の開発のためホンダとソニーが戦略的に結び付くなど、一昔前には想像できなかった業界を代表する企業同士が手を組む事象が当たり前になっています。自動車業界だけに限らず全ての業界で将来のあるべき姿を検討し、その実現のため業界を問わずリソースを掛け合わせていくことが、人口減少と少子高齢化に苦しむ日本経済には必要です。日本も将来、アメリカのようにそれぞれの業界で数社の大企業がシェアを分け合う寡占的な状況が予想されています。業界のライフサイクルが成熟期を迎えた状況において、日本M&Aセンターが大きなシェアを持つ大手の次なる一手をM&Aで支援していくことは新しい業界地図を共にデザインすることにつながります。

M&A仲介業のリーディングカンパニーとして日本M&Aセンターは他社に先駆けて業界と業種に特化した専門チームを立ち上げました。その専門チームである業界再編部を中心にこれまで延べ500社近い調剤薬局のM&Aを支援させていただき、業界内における再編の一端を担いました。ただ今後は同業だけのM&Aに留まらず、より成長が期待できる異業種のマッチングも積極的に提案し、新たな価値を生み出さなければなりません。当社のM&Aの成功モデルとして認知される調剤薬局業界は分類上では細分類の一つであり、その上には医薬品・化粧品小売業、さらに上位に小売業と範囲が拡大します。我々はその専門領域をさらに広げていかなければ、今後、企業や業界の要望に応えることは難しくなっていくでしょう。

さらに事業会社との連携を進めることで高い付加価値を生み出す道がまだ残されていると考えます。系列化を敷く大企業にとっても中小企業の後継者不在はサプライチェーンを捉える上でリスクとなりえます。グループで成長するような企業体と新たに協業する態勢が整い、後継者不在の企業情報を共有できるようになれば、我々がそれぞれの経営者が納得できるマッチングを実現することで新しい付加価値の提供につながります。そのためにも業界の盟主と言われる企業との連携を深めることが課題だと認識しています。

コンサルタントも一つの業界に精通するだけではなく、周辺領域を含めた守備範囲を広げてマッチングにつなげることで、現在の調剤薬局、IT、食品、物流、製造、建設の6チーム体制から、結果的に全セクターをカバーできる規模にスケールアップできるはずです。野村證券が約100年の歳月で培った法人営業の型であるコーポレート・ファイナンス部のような戦略的な組織運営が理想形かもしれません。

次世代を担う企業の成長を支援する

日本M&Aセンターは会計事務所や地方金融機関、大手証券会社、メガバンクと協業態勢を築いたことが企業のコア・コンピタンスとなりました。私自身も地方金融機関に出向したり、メガバンクや大手証券会社とのネットワーク構築に奔走したりしてきました。協業態勢を強みに中堅・中小企業の事業承継問題に取り組み、後継者不在の企業をM&Aで支援してきました。今では全国の金融機関でも事業承継やM&Aの相談もできるようになり、1991年の創業から累計7,000件超の成約を積み重ねることができました。

日本経済の閉塞感を打ち破っていくためには、次世代を担う企業の育成が欠かせません。IT産業だけではなく、各業界の商流を正しく理解し、M&Aでその流れを最適化することが企業の成長をより加速させることにつながります。各業界の技術やノウハウが重なり合うことで新しいビジネスモデルと技術革新が生まれ、令和を代表する企業が誕生するはずです。我々は企業理念に掲げる「M&Aを通じて企業の存続と発展に貢献する」ことに加え、次世代を担う企業の成長を支援するミッションもあります。

ソリューションビジネスを展開するコンサルティング企業として業界の未来を展望し、10年後、20年後の勝ち筋を企業に提供することも求められています。官民を挙げて取り組むグリーン社会とデジタル立国、地方創生の実現に向けて方向性を合わせながら、次世代をリードする企業にM&Aと上場支援等でサポートしていきます。最後に企業が進むべき未来と歩むべき道を示すことが業界再編部のこれからのあるべき姿になります。企業の規模を問わず正しい道を進んでいれば事業は成長していきます。我々はその道筋と方法論を確立することに果敢に挑戦しなければなりません。

秋田県出身。関西大学経済学部卒業後、大手人材派遣会社に入社。M&A業務も兼任し、バイサイドの実務担当も経験。2006年に日本M&Aセンターに移り、地域金融機関や大手証券会社、メガバンクとのネットワーク構築に尽力。2022年より業種特化事業部長に就任。M&A業界で20年以上のキャリアを持つ。

上席執行役員
業種特化事業部長
渡邊 成巳