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M&Aレポート

【調剤薬局業界向け】『訪問薬剤管理指導 はじめの一歩と次への一歩』M&Aコンサルタントが経営者に推薦する1冊

2019.10.11

  • M&A全般

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『訪問薬剤管理指導 はじめの一歩と次への一歩』の要約・あらすじ・特徴

P-ネットとは?

みなさまは長崎県のP-ネットをご存知でしょうか?在宅についての連携をしている団体であるというくらいの認識の方がほとんどかと思います。

P-ネットとは、長崎薬剤師在宅医療研究会のことで、「在宅患者訪問薬剤管理を行うことによりグループとして在宅医療の受け皿となる」ことを目的としたグループです。

1人でやっても在宅はうまくいかない

本書では、そのP-ネットでの取り組みや、連携の方法、将来的にどういったことをしていきたいのかを実際に働いている薬剤師の方目線で語られています。

在宅をしなければならないことはわかってはいるのだけど、何も動くことができていない薬局経営者さん、まだ在宅が推進されていない地域の薬剤師さんには必読の1冊となっております。

薬剤師が取り残されてしまう危機感

ある日、長崎市内のある診療所の医師が、とある薬局に訪問薬剤管理指導をしてほしいと依頼したところ、その薬局が断ったということがあったそうです。

在宅での看取りが増えつつあり、医師やケアマネージャーが連携をし始めたタイミングでこのようなことが続けば、薬剤師は在宅連携の枠組みから取り残されてしまうという危機感から、P-ネットが設立されました。

設立されるまでは薬剤師を在宅医療スタッフの一員に加えるという認識は非常に薄かったそうですが、そのような状況から、現在では長崎県の在宅医療にとって薬剤師はなくてはならない存在になっています。

なにがそうさせたのか、具体的に何をしてきたのかが、わかりやすい言葉で説明されています。

『訪問薬剤管理指導 はじめの一歩と次への一歩』を推薦する理由

できない理由を連ねるだけでは何も生まれない

おそらく、薬局の経営者の方であれば、「これからは在宅をやらないといけない」「対物業務はIT化で不要になる」「薬剤師は調剤室から出て対人業務をもっと強化しないといけない」といったことはよくご存じで、さあどのように対応していこうかと考えている方がほとんどであると思います。

一方、「在宅をやっても人件費がかさむばかりで利益が出ない」という声もよく聞きます。しかし、2025年に向け、薬価や調剤報酬の改定は進み、今は利益が出ている対物業務しかできていない薬局は不要となる時代がすぐそこまで来ています。

一度不要になった薬局・薬剤師さんはもう一生不要です。まだ財務的・時間的に余裕があるのであれば、今からしっかりとできることを探すことが必要です。

変わりゆく薬剤師の役割

現在、調剤薬局業界はどんな薬剤師さんでもある程度の年収が約束されている業界です。処方箋の回数によって店舗にいなければいけない薬剤師さんの人数が決まっているからです。

これは今後、IT化と制度の改正によって劇的に変わっていくと考えられています。医療事務の方ができる作業が明確になったのはみなさん記憶に新しいのではないでしょうか。

IT化によって、頼まれたことしかできない弁護士や公認会計士は淘汰され、年収が激減してしまっています。必要な情報はSNSやインターネット上で簡単に手に入れることができる時代だからです。

IT化が進んでも必要とされる能力はコンサルティング技能です。みなさんの経営されている薬局の薬剤師さんは如何でしょうか?機械ができる作業を一生懸命やっている薬剤師さんはいませんか?

従業員の方が5年後も10年後も必要とされている人材となれるかどうかは、経営者の方の手腕にかかっていると思います。できないのであればその薬剤師さんとその家族の方のためにもできる人に託した方がよいと思います。

ぜひ、これからの薬剤師さんにとって何が必要なのかを整理するためにも、『訪問薬剤管理指導 はじめの一歩と次への一歩』をご一読頂くことをお勧めします。

青山学院大学経済学部卒業後、大和証券株式会社を経て、日本M&Aセンターに入社。 入社以来、調剤薬局業界の担当として地域問わず、中堅中小企業のM&Aに取り組む。 2020年3月度全社年間最多成約数を記録。

課長
調剤薬局業界支援室
沖田 大紀