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M&Aレポート

『経営者になるためのノート』M&Aコンサルタントが経営者に推薦する1冊

2019.10.8

  • M&A全般

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『経営者になるためのノート』の要約・あらすじ・特徴

成功する経営者の要素を4つに集約

本書では、会社成長を実現させる為、経営者に必要とされる力が、4つにまとめられています。

4つの力は、各章において7つの指針として細分化され、具体的な中長期計画に落とし込むことが出来る項目として1つ1つが丁寧に論じられています。

そして筆者である柳井氏が牽引するファーストリテイリングの企業成長の軌跡と共にその具体性が語られています。

ユニクロを世界一にした柳井氏が成功の手段を解説

本書を執筆した柳井氏は、1971年、早稲田大学卒業後に株式会社ジャスコ勤務を経て、1972年に小郡商事株式会社(現株式会社ファーストリテイリング)に入社、1984年広島でのユニクロ第1号店オープンから日本全国そして海外においても16の主要各国において1,600以上の店舗展開を実現しています。

柳井氏が、ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長として約47年の間、会社を世界的企業に成長させる為に何を重要と考え実行してきたのか、それがこの一冊では包み隠さず語られています。

柳井氏が自身より優れた経営者を創出する為に執筆

柳井氏自身が何度も失敗という高い授業料を払い、やっとの思いで手に入れた会社成長の為の指針が、本書では詳細に語られています。

なぜ自身の手の内を明かすというという非常にリスクの高いことをするのか、そこには柳井氏の「自分を超える経営者が生まれて欲しい」という強い願いが込められています。

本書を手に取る際には、柳井氏の財産を譲り受け、経営者として柳井氏を超えて見せるという強い気持ちを持って読み進めて欲しいと思います。

『経営者になるためのノート』を推薦する3つの理由

偶然の数字ではなく、計画された数字の実現

本書では、組織を成長に導く経営者であるために必要とされる能力が数多く語られていますが、その中で特に重要であると考えられるのが「計画された数字」です。

利益を出すという企業の事業活動において、それらの数字を出せる人は各企業に沢山いるでしょう。しかし、その数字を計画通りに作り出せる人は何名いるでしょうか。

単に数字を出すことが重要なのではなく、「事前に計画された動きの結果として、想像通りの数字を作り出す」ということが重要であると、本書の言葉を読み取れば理解が出来るでしょう。

組織を成長させる経営者の要素を組織自体に組み込む

本書では、「イノベーター」「商売人」「リーダー」「使命感」という4つの要素を軸に、経営者に求められる力が語られていますが、注目すべきはそれら要素が経営者だけのものに留まらないことです。

4つの要素は各々が7つの詳細な指針として展開されており、この指針は経営者だけのものではなく、従業員一人一人の指針として企業の事業活動全てがその指針を反映するものになる、つまり経営者の要素が組織そのものに組み込まれていくことの重要性が語られています。

情報の正確性が成長の核

経営を行う上で重要となるのは、やはり結果として顕在化する「数字」です。本書はその数字を計画的に作り出すために、経営者を通じて企業に組み込むべき28の指針が語られていますが、そのすべての核となるのが「情報の正確性」です。

直接的には語られていませんが、本書を読み進めるほどに、優れた経営者がいかにして正確な情報を市場から、顧客から、従業員から吸収し、計画に反映させて実行に移しているかが理解できると思います。

企業を成長させる経営者は、いつの時代も正確性な情報収集活動を得意としていますが、本書にはその収集活動の手法が至る所にちりばめられています。

以上、ここではほんの一部だけしかお話しておりませんので、是非本書を手にし、世界的企業を計画的に作り出した経営者の技術を学んでみてはいかがでしょうか。

外資系金融機関を経て日本M&Aセンターに入社。業界再編部の立ち上げのメンバーであり、現在はIT業界の責任者として、中小零細企業から、上場企業まで数多くの友好的なM&A、事業承継を実現している。これまで主担当として50件以上を成約に導いており、国内有数のM&Aプレイヤーの1人である。東芝情報システムとデンソーとの資本提携等を手掛ける。

業界再編部 部長
瀬谷 祐介