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M&Aレポート

【調剤薬局業界コラム】生き残る組織を作るために今できること

2019.9.30

  • 調剤薬局

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医薬分業が始まり30年が経過しようとしています。

今の若い医師たちには、薬のことは薬剤師に任せることが当たり前になってきました。次々に新薬がリリースされるなかで、医師として仕事をしながら、新薬の勉強をすることは大変であり、薬のことは専門家である薬剤師に頼る方が良いことを、医師も分かってきたのではないでしょうか。

一方で、薬剤師に求められるものは増しています。

このような薬の専門性に加えて、「かかりつけ薬剤師」としてのスキル向上など、業務外での研鑽が必要な時代を迎えています。そのような時代背景もあり、薬剤師から選ばれるため、時代からの要請に応えるため、薬剤師のスキルアップを支援する体制が薬局には求められています。

組織力を持たない薬局は時代から取り残される

薬局は今後、ある程度の組織力を持たなければ時代から取り残されるでしょう。

薬剤師の支援をすることが出来ない「パパママ薬局」では、経営自体が成り立たなくなってくることが予想されます。魅力的な組織力を持たない薬局は、他社から薬剤師を補充し、在宅の営業をしてもらい、さらにはノウハウも共有してもらうような、不足したところを常に補ってもらう経営を強いられるからです。

「パパママ薬局」の場合、個人事業主の感覚が強く、またオーナーが管理薬剤師として業務に追われているケースも多く、経営者として会社を組織化するイメージが持てないと思います。そのような薬局では、運よく数店舗まで店舗を増やして、そこで拡大路線は限界を迎えます。そうならないように組織力を培っていく必要があるのです。

組織力の源泉は人にあり

では、組織力とはどのように培っていくべきでしょうか。

具体的な戦略を立て、計画を作っても、人がついてこなくては、組織は動きません。組織を動かす人づくりこそが、最も重要な事だと思います。従業員と経営者では考え方が異なるのが普通です。

従業員が理念を理解したうえで、心地よく働いてくれるためにはどうすればよいのか。経営者は自分を振り返りながら、反省しつつ、根気強く理念を伝えて、従業員に明るい未来をみせ続けなければならないのです。

採用においては、理念を共有できる薬剤師・事務スタッフを採用し、マネジメントに適した人材を採用していく必要があります。薬剤師の採用については、これから目指すべき薬剤師像を語り合い、当事者意識を持てる薬剤師を採用していく必要があります。

また、オーナーが組織で働いたことがなく、組織を大きくしてきた経験が無ければ、大手調剤チェーンや大手製薬会社にて組織経験を豊富に積んでいる人材を採用する必要があります。

魅力ある経営者のもとには人が集まる

組織運営において最も重要な要素が人であれば、採用こそ経営者が最も心血を注ぐべきことなのです。

日々、数多くの薬局のオーナーと面談をするなかで、しばしば「この地域は薬剤師不足で、採用をしようとしても良い人材がいない」「うちの従業員はやる気がない」といった言葉を耳にします。

ところが、同じ地域の他の薬局のオーナーと面談すると「うちには良い薬剤師が多く揃っている」「やる気のある薬剤師のためにも店舗を増やすことを検討している」といった全く別の言葉を耳にすることがあります。

結局のところ、経営者も選ばれる立場だということです。魅力的な経営者のもとには、やる気があって能力のある人材が集まります。採用に心血を注ぐ経営者のもとには、多くの採用機会が訪れます。経営者は常に自分を磨くことを意識しなければいけません。

人材採用・育成について学べるセミナーを開催

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またセッション終了後に経営者交流会の開催も予定しております。本交流会は、業種や規模の枠を超えて、強い志を持つ経営者同士の交流の場としてご用意しております。異業種の経営者とお話できる機会も限られていると思いますので、本交流会を成長の場として、またビジネスチャンス創造の場としてもご活用いただければ幸いです。

業界再編サミット2019~経営のすべては人材・営業・事業承継~

業界再編サミット2019

青山学院大学経済学部卒業後、大和証券株式会社を経て、日本M&Aセンターに入社。 入社以来、調剤薬局業界の担当として地域問わず、中堅中小企業のM&Aに取り組む。 2020年3月度全社年間最多成約数を記録。

課長
調剤薬局業界支援室
沖田 大紀