コラム

2015年度IT・ソフトウェア業界M&A

瀬谷 祐介

株式会社日本M&Aセンター/業界再編部 部長

業界別M&A
更新日:

⽬次

[表示]


ITソフトウェア業界は、M&A件数が2015年に532件と全業種中で最も多く、過去最高を記録しました(MARRデータベースより)。
買収金額でみると75%以上が10億円未満の案件であり、中小企業におけるM&Aが活発化しています。

業績環境が良い時期にM&Aを検討する企業が急増中

マイナンバー制度システムなど、大規模プロジェクトがピークを終え、大型案件が一巡した後2016年は、IoTやAI、VRなど新サービスの提供形態に対応、順応できるのかという課題もあり、各企業は業界環境の良い今、次世代に備えるべく、M&Aを積極的に行っています。

技術者不足の深刻化

長引く不景気で手控えられてきた企業のIT投資が活発化、ITソフトウェア企業の多くが増収増益となり、その結果引き起こされているのが、技術者不足の問題です。 「IT人材白書2016」によると、IT人材の「量」に対する過不足感は、「大幅に不足している」と「やや不足している」と回答した人が約9割を占めるほど、技術者不足問題が深刻化しています。

ビジネスモデル自体の変化

クラウド化やIoT技術の進歩により、システムは「所有」するものから、「利用」するものへと大きく変わりつつあります。この環境変化を先取りし、いち早くビジネス化を目論む企業は、自社にはない技術や機能を持つ他社と、戦略的M&Aで資本提携する事例が増加しています。

2016年9月に全国5会場で開催する『ITソフトウェア業界 経営者のためのM&Aセミナー』は、「人材が採用できない」「後継者がいない」「技術革新で先行きが不安」「他社と連携して成長したい」このようなお考えをお持ちのITソフトウェア業界の経営者様向けM&Aセミナーです。ぜひご参加ください。

著者

瀬谷 祐介

瀬谷せや 祐介ゆうすけ

株式会社日本M&Aセンター/業界再編部 部長

外資系金融機関を経て、日本M&Aセンターに入社。業界再編部の立ち上げメンバーであり、2012年から、調剤薬局業界・IT業界を中心に、中小零細企業から、上場企業まで数多くの友好的なM&A、事業承継を実現している。これまで主担当として70件以上を成約に導いており、国内有数のM&Aプレイヤーの1人である。顧客満足度評価は、日本M&Aセンターのコンサルタント約500名中1位。

この記事に関連するタグ

「IT業界」に関連するコラム

日本屈指のスタートアップが考える「これまで」と「これから」

業界別M&A
日本屈指のスタートアップが考える「これまで」と「これから」

皆さん、こんにちは。株式会社日本М&AセンターIT業界専門グループ齋藤です。2023年12月5日、6日に経営者及び起業家向けのセミナーイベント「経営活性化フォーラム」を開催いたしました。IT業界専門グループリーダーの竹葉聖がモデレータを務め、EastVenturesパートナー金子剛士氏、dely株式会社取締役CFO戸田翔太氏をお招きし、『日本屈指のスタートアップが考える、「これまで」と「これから」

M&Aと近年加速するAIを活用した収益性向上戦略

業界別M&A
M&Aと近年加速するAIを活用した収益性向上戦略

皆さん、こんにちは。株式会社日本М&AセンターIT業界専門グループの田中樹です。2023年12月5日、6日に経営者、起業家向けのセミナーイベント「経営活性化フォーラム」をハイブリッド開催いたしました。@cv_button当イベントの目的は、M&Aの戦略的アプローチ、成功事例の共有、業界別の専門知識、中小企業の支援策に焦点を当て、ビジネスの未来を探求することです。その中で当社IT業界専門グループグル

IT業界におけるクロスボーダーM&A 2024年の展望

海外M&A
IT業界におけるクロスボーダーM&A 2024年の展望

日本M&AセンターにてASEANのクロスボーダー案件を手掛けている河田です。日本国内でも多くの件数を誇るIT業界のM&Aですが、最近は海外マーケットへの進出を検討している企業も増えてきております。本記事では、IT業界のクロスボーダーM&Aについて2023年の振り返りと2024年の展望について解説します。「海外・クロスボーダーM&A」って、ハードルが高いと感じていませんか?日本M&Aセンターは、海外

2023年のM&Aを振り返る

業界別M&A
2023年のM&Aを振り返る

皆さん、こんにちは。日本M&AセンターでIT・スタートアップ業界のM&A責任者を務めています竹葉です。私は、前職の監査法人を経て、2016年から日本M&AセンターでIT業界専門のM&Aセクターの立ち上げから現在に至ります。この業界に身を置き、8年目となりました。今年も年の瀬が近づいてきましたので、2023年のIT・スタートアップ業界を中心にM&Aを振り返りたいと思います。M&AOnlineの調べに

スタートアップ経営者必見!直近のベンチャーM&A動向と今準備すべきこと

業界別M&A
スタートアップ経営者必見!直近のベンチャーM&A動向と今準備すべきこと

最近では、未上場企業のM&Aが経営手段の一つとして浸透しつつあるように感じています。さらに、スタートアップ業界でのM&Aも増加しつつあり、スタートアップ企業のM&Aのタイミング、M&Aを実施する上でのメリット、相談すべき相手についてまとめようと思います。直近のスタートアップM&A動向について世界的なコンサルティングファームであるEYJapanが昨年発表したスタートアップM&A動向に関する調査レポー

譲渡オーナーとの語らい Vol.14 (茨城県・受託開発ソフトウェア業)

業界別M&A
譲渡オーナーとの語らい Vol.14 (茨城県・受託開発ソフトウェア業)

茨城県で受託開発ソフトウェア業を営む会社を経営、2022年に自社の成長を目的に銀行向けパッケージソフトウェア業を営む上場企業へ株式を譲渡し、上場グループの一員となりました。社長である唐田様は様々なご経験をお持ちで、地域の若い方たちにご自身の経験を伝え地方創生に貢献していきたいと仰っております。唐田様のたくさんのご経験談から、今回のM&Aについてお話を伺いました。@cv_button成長速度をスピー

M&Aで失敗したくないなら、まずは日本M&Aセンターへ無料相談

コラム内検索

人気コラム

注目のタグ

最新のM&Aニュース