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M&Aレポート

地域包括ケア時代における地域医療の担い手は、中堅か、大手か。(4)最終回

2016.8.24

  • 調剤薬局

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大手と提携するのは負けなのか

現在、10店舗の薬局だとしよう。1店舗の薬局を買収して11店舗になることが地域のためなのか、それとも300店舗の薬局と提携し、310店舗となって、地域に大手の技術とサービスを提供するのが地域のためなのか。大手と提携したから身売りだ、地域医療の崩壊だというのは、今は昔の幻想だということがご理解いただけたと思う。 すでに中堅の戦いは中盤戦を迎え、大手は同じ大手と提携の道を探している。大手薬局の提携は、公表される2~3年前から当社に相談に来られており、公表された時に同じ規模の薬局が提携に焦ってももう遅い、というのが実情だ。

相手の幅が広がっている今がチャンス

経営者の素晴らしい努力により、大手薬局に近いサービスや、地域ならではのサービスを提供している中堅薬局もある。しかし、単独では住民が望むサービスの提供に対していずれ限界がくる。大手と提携したからといって地域医療が崩壊するというのは幻想だと述べた。M&Aでどういう道を選んだにせよ、その薬局の果たす使命はその後何も変わらない。むしろ地域住民によりよいレベルの医療の提供ができる後ろ盾を得たと考え、提携先のノウハウをどんどん取り入れ、自社が賄う地域医療に活かしていくべきだ。 (終)

青山学院大学経済学部卒業後、大和証券株式会社を経て、日本M&Aセンターに入社。 入社以来、調剤薬局業界の担当として地域問わず、中堅中小企業のM&Aに取り組む。 2020年3月度全社年間最多成約数を記録。

課長
調剤薬局業界支援室
沖田 大紀