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M&Aレポート

調剤薬局業界における『業界再編』

2016.11.26

  • 調剤薬局

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地域薬局が「集まること」で地域医療の中心へ

調剤薬局業界での業界再編は、“地域医療のプロ”である地域薬局と、“経営のプロ”である大手調剤薬局が集まることにより、薬局が地域医療の中心を担うことを意味する。調剤薬局に求められる役割はこれまでの歴史上類を見ない程に大きなものとなっている。

病院の前に立地し安定的に収益を上げられた時代は過ぎ去り、現在は地域に根差した医療を担うことが求められ、在宅への対応も迫られている。また、IT技術の進歩により、電子お薬手帳や電子処方箋といった新しいサービスも日進月歩で登場している。しかし、調剤報酬引き下げや薬剤師不足など、地域の調剤薬局を取り巻く現状は厳しい。

そのような中でも、薬局同士が連携 することで、十分な薬剤師の確保やIT化への対応などを実現することができ、地域薬局は主導権を持って地域医療を担えるようになるのである。

ビジョンと熱意を持ったオーナーによって業界再編は進んでいく

業界再編は業界に対するビジョンと熱意をもった地域のリーダーが集まって進んでいく。

会社を譲渡するのは経営が行き詰ったオーナーではない。業界の現状を変えなければならないという熱い想いを持った地域の優良企業のオーナーたちが、ビジョンを達成するための手段として「会社の譲渡」という道を選択する。同様に会社を譲受けようとする企業も、拝金主義的に会社を買収しているのではなく、明確なビジョンに基づき会社を拡大し、業界構造を変え新しいビジネスを生み出す手段として譲受けるのだ。

会社を譲渡して業界トップクラスの企業と連携して発展していくという選択も、企業買収を積極的に展開して再編をリードしていくという選択も、あるいは地域の同じ志を持つ数社が合従連衡することも、共通する考え方に基づくものなのだ。いずれにせよ、業界再編は中堅薬局・大手薬局にも波及し加速しているので、自社はどの選択をとるのか早めに決断することが必要だろう。

青山学院大学経済学部卒業後、大和証券株式会社を経て、日本M&Aセンターに入社。 入社以来、調剤薬局業界の担当として地域問わず、中堅中小企業のM&Aに取り組む。 2020年3月度全社年間最多成約数を記録。

課長
調剤薬局業界支援室
沖田 大紀