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M&Aレポート

2017年食品業界のM&A⑤ イオンの1強独占に待ったをかける食品スーパー上位ランカーのM&A攻勢

2018.11.22

  • 食品

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イオンの1強独占に待ったをかける食品スーパー上位ランカーのM&A攻勢

これまで、数々の企業を傘下に収めてきた国内小売No.1企業のイオン(連結売上8兆円の内、約6兆円がM&Aにより取得)。SM事業においても一部・間接出資まで含めると、いなげや、カスミ、ビッグ・エー、マルエツ、 マルナカ、ベルク、マックスバリュ、レッドキャベツ、光洋など全国各地の企業と資本関係を構築している。 その1強独占のイオンに対して、積極的なM&A攻勢により追随をしようとする各地のスーパー上位ランカーが存在する。

また、2016年、2017年同業界で注目を集めたM&Aニュースとして、ゼンショーHDによる群馬県を基盤とするフジタコーポレーションの買収、ヤオコーによる神奈川県南部を中心に展開するエイヴィの買収が挙げられる。

ゼンショーHDは、2014年の「すき家」加重労働問題により、一旦はM&Aによる拡大路線の中断を余儀なくされた。今回、2年間の沈黙を破りフジタコーポレーションの買収発表することで、今後より一層強力に小売り事業の拡大を推し進めることを対外的にアピールした。



また、ヤオコーは埼玉県川越市に本社を置き、1都6県で138店舗を展開、売上高3,254億円(2016年3月期)を誇る関東では有数の優良スーパー。同社はこれまで創業家である川野一族を中心に独立独歩で成長を続けてきたが、2012年にライフコーポレーションとの業務提携を発表、プライベートブランドの「Yes!YAOKO」を充実させると同時に、ライフコーポレーションとの共同開発PBである「star select」の商品開発を進めてきた。今回、エイヴィを傘下に収めることで、現在6店舗しかない神奈川県内での店舗網の拡大と、エイヴィのローコストオペレーションのノウハウ、ディスカウントストアという新ブランドを獲得することとなる。

このように、各社M&Aを活用しながら勢力を拡大する群雄割拠の時代が、2018年以降も継続するだろう。

青山学院大学法学部卒業後、埼玉りそな銀行にて法人営業を経て2015年に日本M&Aセンターに入社。食品業界を専門として製造業、小売業、外食業などのM&Aに取り組む。17年は丸亀製麺を展開するトリドールHDと「晩杯屋」のアクティブソース、「ラー麺ずんどう屋」を展開するZUNDのM&Aを手掛けた。

課長
食品業界支援室 室長
江藤 恭輔