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M&Aレポート

2017年食品業界のM&A④ 外食企業はポートフォリオ経営を加速

2018.11.20

  • 食品

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外食企業はポートフォリオ経営を加速

多くの外食企業が、様々な業態を傘下に置くポートフォリオ経営を推し進めている。近年の外食業界のM&Aを見てみる。

このように、大手外食企業は様々な業態を組み合わせて全体の店舗数を増やしていく成長の仕方が主流になっており、その代表的な手法としてM&Aが活用されている。

カフェ業態とスシロー、くら寿司を除くと、国内で年商1,000億円を超える外食企業は、12社のみ。そのうち、単一業態で展開するのは日本マクドナルド、サイゼリヤの2社で、その他の10社はM&Aや新業態の開発を繰り返しながら、ポートフォリオ経営を強力に推進している。

また、郊外のロードサイドを中心に国内で561店を展開する幸楽苑HDは、グループ1000店構想を掲げるが、単一ブランド「幸楽苑」のみではドミナントエリアで自社競合が発生すると判断し、競合しない別のブランドが必要だった。そこで、ペッパーフードサービスが展開する「いきなり!ステーキ」とFC契約をしたことが2017年、大きな話題となった。

「いきなり!ステーキ」は都市部や大型ショッピングセンター(SC)など、集客力が高い立地を中心に国内で166店を展開する。今年5月に初のロードサイド店を群馬県に出店したが、都心店より高い売り上げと家賃の安さから、髙収益モデルを確立できると判断した。
ロードサイドでの店舗拡大を目指しており、両社の思惑が一致した。今後は、東北地方の幸楽苑の店舗を中心に50店の衣替えを実施していくという。

青山学院大学法学部卒業後、埼玉りそな銀行にて法人営業を経て2015年に日本M&Aセンターに入社。食品業界を専門として製造業、小売業、外食業などのM&Aに取り組む。17年は丸亀製麺を展開するトリドールHDと「晩杯屋」のアクティブソース、「ラー麺ずんどう屋」を展開するZUNDのM&Aを手掛けた。

課長
食品業界支援室 室長
江藤 恭輔