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M&Aレポート

M&Aで譲渡をすると、どんなことが起こる?

2017.11.16

  • 調剤薬局

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調剤薬局の現役オーナー様に「M&Aで自身の調剤薬局を譲渡した話をお知り合いから聞くことはありませんか?」と聞くと、多くの方から「聞いたことがない」という回答が返ってくる。
しかし、実際には水面下では数多くの企業がM&Aで自社を譲渡し、上場企業の大手企業のグループに入っている。では、なぜ気付かず知らないのだろうか?

それは、M&A後でも、屋号や看板・店舗で働く従業員は一切変わらないケースが多いためである。近所の薬局だったとしても、よっぽど注意深くみていないと、M&Aで起こる変化に気付くことはできない。
M&Aで譲渡をすると、どんなことが起こるのだろうか?―M&Aによる一般的な“変化”について考えてみたい。

水面下で成約しているM&A―それがもたらす変化とは?

まずは注意深く店舗を観察して頂きたい。薬剤師が増えてはいないだろうか、新しい設備が入っていないだろうか、内装が綺麗になってはいないだろうか―これが“見てわかる”変化である。
しかしこれだけではない。

主にオーナーが行っていた、経理業務、医薬品卸・医療機器メーカーとの価格交渉や薬品の発注業務、薬剤師・医療事務の採用面接や採用担当者との交渉などの人事総務業務について、M&A譲渡後は買い手企業の専任者が対応する場合が多い。
経営者という立場を離れ、“いち薬剤師”としての業務に集中することができる環境になっているのだ。オーナーの多くは、創業時に“地域の患者様に寄り添ってサポートしたい”という想いを抱いているだろう。その想いに応える業務だけに集中することができる。

また、資金面で出店を控えていた調剤薬局が大手企業の資金力を用いて新規出店し、企業の成長をもたらす事例もある。
M&Aで譲渡したにも関わらず、運営する店舗の数は増え自社の成長・発展につながっているのだ。“企業の成長・発展”は経営者にとって目標であり夢である。その達成の近道がM&Aなのだ。

一方で、二代目オーナーにとっても、屋号や看板は自身が引き継いだ時から変わらず、大手企業の傘下に入ることで安定した経営が実現できることは、先代への何よりの恩返しになるだろう。

M&Aで自社を譲渡した後に会社を更に成長させた事例

弊社が仲介し成約した案件の中で、M&A譲渡後に会社を成長させ運営する店舗が増えたという事例はいくつもある。

株式会社高階誠心堂様の事例がまさにそれだ。

熊本県で3店舗の調剤薬局を運営していた、高階誠心堂/三代目社長(当時)であった高階豊晴様。両親から承継した会社を成長させるために、当初はM&Aで他社の譲受けを検討していた。しかし、自社の成長にはM&Aで譲渡することが最善の方法であるとご決断され、阪神調剤ホールディング株式会社と友好的M&Aを実施。
M&A後には阪神調剤ホールディングのバックアップを受け、新しい店舗を開店することができた。経営者として、薬剤師として、先代の想いを引き継ぎ自社の成長・発展を実現するためにM&Aで自社の譲渡を選択した高階様のご決断は、着実な成果を生み出している。

今月から始まる『第3回調剤薬局業界経営サミット~2025年に患者に選ばれるための経営力~』では、こういった成功事例もご紹介しながら、今調剤薬局がとるべきM&A戦略について解説します。
是非ご参加ください!

青山学院大学経済学部卒業後、大和証券株式会社を経て、日本M&Aセンターに入社。 入社以来、調剤薬局業界の担当として地域問わず、中堅中小企業のM&Aに取り組む。 2020年3月度全社年間最多成約数を記録。

課長
調剤薬局業界支援室
沖田 大紀